8月お盆を過ぎるとなぜおでん?冷やし中華とおでんの意外な相関関係

みなさん、こんにちは!

7月末にローソンがおでんを売り出した、というニュースを聞き、
季節商品の動向に参考になるかも、ということで
「アイスクリームは20℃で売れ」(石川勝敏著、成美出版)
「コンビニでは、なぜ8月におでんを売り始めたのか」(石川勝敏著、扶桑社新書)
の2冊の本を読んでみました。

おでんの季節はお盆明けから
※おでんの季節はお盆明けからスタート!

途中まで読んで、「おぉ、違う本なのに同じことを言っている!」と
驚いていましたが、同じ著者だったというオチはありますが。。
本を読んで検証をしてみましたよ、というところまでお伝えします。

■消費行動は「昇温期」「降温期」で変わる
2月末から夏のだんだん気温が上がる時期を「昇温期」
8月末から冬のだんだん気温が下がる時期を「降温期」
と石川さんは名づけています。

四季でマーケティングをしているところが多いが
2つの区別でいいんだ、と言い切っています。

お盆を過ぎたらおでん、肉まんが売れるのは
コンビニ界の常識らしく
そのため、7月末におでんを売りはじめたローソンが
ニュースになっていました。

少し夜涼しくなってきた今は
「おでんもありかな。」と思いませんか?

■おでんが検索されはじめるのはいつ?
本当におでんって夏に売れるの?と思い
グーグルトレンドで検証をしてみます。

おでんの検索動向

すると昨年は8月25日~8月31日から
おでんの検索が急上昇しているんですね。
お盆を過ぎるころにおでんだ!と思う人が多いわけです。

うがった見方をすると、
この季節におでんをコンビニのCMで流し始めたから、
とも思ってしまいますが、
やはり自然に少し気温が低くなり始め
おでんが食べたいな、と思った方が検索をした
と考えるのがよさそうです。

真冬にあったかいおでん、と思っていたら、
少しでも気温が低くなったら食べたくなり、
11月をピークに少しずつ、下がっていきます。
特に年末クリスマス直前で急降下。
年末、おでんをゆっくりと、という状況でもないか、
ということでしょうけど面白い結果だと思います。

人は温度に敏感なんですね。

■冷やし中華はどう売れる?
冷やし中華は夏の食べ物、と思われがちですが、
売れるのは湿気の多いシーズンです。

2月からスーパーなどの店頭に並ぶそうですが、
「たしかに今冷やし中華を食べたい、とは言えないなぁ」
と思うわけです。

とはいえ独りよがりはいけないので
こちらも検証してみましょう。
冷やし中華をグーグルトレンドで検索。

冷やし中華の検索動向

すると真夏の盛りより少し前、の7月7日~13日がピーク、
という結果に。

梅雨明け後急速に興味が失われていくのが
わかりますね。
特にお盆の時期から急落。

まるで冷やし中華からおでんに
バトンを渡したかのような結果となりました。

2月から売れ始めますよ~、もグラフから分かりますね。

湿気が関係してそうですが、もっと大きくまとめると
石川さんの行っている「昇温期」商品、というのがわかります。

■なぜそうなるか。
なぜそうなるかについて石川さんは、
昇温期は味のあっさりした涼しい味の薄目のもの、
降温期は身体を保温する暖かい味の濃い目のもの、
を欲すると書いています。

確かに言われてみればそうだなぁ、と思う方も、
売れ始めが冷やし中華は2月、おでんは8月という
季節感を知っておいても損はないかと思います。

■他の季節ものに応用
秋冬の定番商品、毛布が売れはじめるのは9月から、ということですが
それも保温に対する防御本能と考えるとわかりやすいですね。
特に高齢の方は降温期の温度の変化に敏感だそうです。

個人的には「9月に毛布を買わなくても」と思うのですが、
もしかすると年齢層高めの人から、購入傾向があるかもしれません。

石川さんの本を読んで面白いなぁ、と思ったのが
一度昇温、降温のスイッチが入ったらその方向に動き続ける、
というところです。

確かに桜の花は開花しはじめると、どんな状況でも咲いてしまいますが、
それと同じなんですね。

ここで、長年私が疑問に思っていた
春と秋で同じ気温なのになぜ商品動向が違うのだろう、というところも
腑に落ちるような気がします。

冷やし中華に着目してグーグルトレンドでよく見てみると
6月と9月を比べると、6月のほうが気温が低いにもかかわらず
冷やし中華は検索されています。

ちなみに東京都 東京の気温、降水量、観測所情報
http://weather.time-j.net/Stations/JP/tokyo
によると
6月の平均気温は22.1℃、9月は23.8℃あります。

湿度があって体感温度が6月のほうが高いからかもしれませんが、
9月には冷やし中華よりおでんなわけです。

「冷やし中華って暑い時期に食べるもの」
という一言だけでは語れない、
昇温傾向にあるのか降温傾向にあるのかが、関係している、と考えると
季節商品の捉え方も奥が深いな、と思います。

この「昇温期」「降温期」の考え方を
みなさんの季節商品ショップにも活かしてみてはいかがでしょうか。

ライターの独り言

おでんの写真を探してから、おでんが無性に食べたくて仕方がありません。
食欲の秋、恐るべしですね。

宮川 洋(みやがわ ひろし)
もしも大学認定公認講師、もしもビギナーズ倶楽部(ドロップシッピング全国セミナー実施回数4年連続No.1。)
NPO法人ドロップシッピングコモンズ、NPO法人プロジェクトマネジメントインキュベーション協会
東京商工会議所情報部会所属、米国PMI認定PMP(Project Management Professional)ホルダー
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